Korea ScopeのHPから
北朝鮮は、休戦以後今まで、海上、空中、海外において、計470余件に渡り、3,738名に及ぶ韓国人を拉致し、大部分は、思想洗脳教育と間諜教育をさせた後、元に返すが、今まで442名を抑留している世界的な拉致王国である。
北朝鮮は、韓国人拉致のみならず、1970年頃、金正日の支持に従い、労働党作戦部内に外国人拉致組織を作っており、全世界の外国人に対しても、拉致犯罪行脚を仕出かしている。
米国のアジア監視委員会ミネソタ弁護士国際人権委員会が1988年に発行した「北朝鮮の人権」によれば、1970年代初め、5名のレバノン女性が平壌に連れて行かれ、フランス、イタリア、オランダ等、各国から拉致されてきた女性と一緒に、間諜教育を受けたと明らかにしており、1978年、香港で拉致された崔銀姫、申相玉夫婦も、平壌招待所でマカオから連れて来た中国人とヨルダン女性と会ったと暴露した。
北朝鮮は、特に日本人に対する拉致工作も絶え間なく行っているが、最近、日本の警察庁が明らかにしたところによれば、北朝鮮により行われた日本人拉致事件は、7件10名で、この内、KAL機爆破犯金賢姫に日本語を教えていた「田口八重子」(78年拉致)と、最近日本の衆議院で暴露され、日朝間の外交問題化した「横田めぐみ(新潟県居住、13歳、中学生)」、そして現在北朝鮮に生存しているものと最終確認された「寺越武志(63年拉致当時13歳、中学生)等が拉致事件の代表的な犠牲者である。
韓国人に対する拉北事件中、代表的な事例の中の1つは、1969年12月の大韓航空所属YS-11機空中拉北事件である。北朝鮮は、当時、固定間諜チョ・チャンフィ(当時42歳)をして、テグァンリョン上空で乗客と乗務員計51名を乗せたKAL機を空中拉致した。この内、女性乗務員チョン・ギョンスク、ソン・ギョンフィ等、12名は、今も北朝鮮に抑留されている状態である。
北朝鮮はまた、西海や東海の休戦線付近において、漁労作業中であった漁夫3,662名と海軍20名等、計3,682名を拉致したが、87年1月、「トンジン号」が白翎島付近で作業中、北朝鮮の武装警備艇により拉致され、船長金スングン氏と漁労長崔チョンソク氏等、船員12名は、今でも抑留されている。
海外での韓国人拉致は、1978年1月と7月の香港での映画俳優崔銀姫・申相玉夫婦拉致、1979年のノルウェー
研修中だった前首都女高教師高サンムン氏拉致(1995年8月、国際赦免委員会ににより、政治犯収容所に収監されたことが判明)、1995年7月の中国延吉市での純福音教会安スンウン牧師拉致等を
入れることができる。1983年10月19日、労働党中央党庁舎内の金正日の執務室において、金正日が拉致されてきた崔銀姫に「拉致命令を私が下した」と
吐露したように、北朝鮮の主要な拉致、テロ工作は、金正日が直接指揮する。
北朝鮮当局が国際的非難を冒して、拉致行脚を始めた目的は、第1に、北朝鮮訪問の外賓を接待させた後、諜報を収集するようにするためで、第2に、KAL機爆破犯金賢姫の日本語教師だった日本人田口八重子のように、海外工作指導員として活用するためで、第3に、拉致した韓国人に対して洗脳教育及び間諜教育をさせて送り返した後、韓国破壊工作に活用するためである。
一方、国家情報院は、1月31日、「去る87年、米国留学中に拉北されたものと知られている李チェファン(前民政党李ヨンウク議員の息子)氏を始めとし、拉・越北者22名が北朝鮮政治犯収容所に収監中であるものと確認され、「特別独裁対象区域」等、多様な呼称で、咸南耀徳、咸北会寧等、山間奥地に10個の政治犯収容所を設置し、20余万名を裁判手続なしに集団収容していると報道した。
また、政府は、今後、政治犯収容所に収監中である拉・越北者の正確な数字と所在地を公開するように、北朝鮮当局に要求し、国連人権委員会と国際赦免委員会(AI)等、国際機構に真相調査を
促す計画だと明らかにした。
北朝鮮は、去る3月9日、米輸入代金数千万ドルを引き抜いた嫌疑で、タイ駐在北朝鮮大使館科学技術参事官ホン・スンギョン一家を強制的に拉致、北送しようとして失敗した。
これに、タイ政府は、記者会見を通して、「ホン・スンギョン氏拉致は、タイの主権と国内・国際法及び61年に締結されたウィーン国際協約にも違背するもの」とし、北朝鮮側の
速やかな公式謝罪と共に、このような事件が再発しないように約束すること」を強力に要求した。
北朝鮮は、初めは特使を派遣して、事件を宥めようとしたが、タイとの2回の協商を終えた後、「北朝鮮側は、ホン氏の家の不法侵入と一家族拉致が
タイ国官吏により仕出かされたもので、北朝鮮外交官は、いかなる責任もない」とし、自分達の介入を全面否認し、強硬姿勢を一貫した。
これは、北朝鮮側が典型的な屁理屈戦術を再び使用することによって、北朝鮮公館員の刑事的責任を免れようとする術策と見られる。
一方、チュアン・リクパイ総理は、3月19日、公式声明を通して、「現在、ウォンミョン氏は、安全なものと見られる」とし、「万一、身上に何事かが発生すれば、北朝鮮は、全世界の糾弾を
免れず、全面的に責任を負わなければならない」と、強力に警告した。
最終更新日:2004/03/19